株のゼロ戦
私が初めて読んだ株の本がなんだったか、まったく覚えていない。
多分、新書版で内容の薄いものだったのだろう。
実際に株の取引を始める前に読んだ本で、題名を覚えているのは、唯一、「株のゼロ戦」。
ただ、内容は全く覚えていない。
アマゾンで題名を検索してみたところ、楠原正巳という人の著書で、同書の続編として、「株の波乗り戦法」と「株のつなぎ回転戦法―ゼロ戦式罫線入門」の 2冊が出ていた。
続編の題名も記憶に残っているが、これらは購入していない。
3冊ともインターネットが普及する前に出版された本で、これらの本に書かれた手法は、現在では通用しないと思われる。
ただ、読み物としては面白そうだし、読めば何か参考になることが書いてあるかもしれない。
国会図書館の蔵書検索・申込システムで調べたところ、国会図書館や一部の公共図書館に蔵書があることが分かった。
読んでみたい気もするが、現在でも新刊で入手できる本を優先したいので、読むことはないかもしれない。
最初の大損
私が株で最初に大損したのは、取引を始めて 2年目のことだった。
1単元だけ保有していた超低位株が倒産。
整理ポスト入りしたその銘柄を深追いし、30万株を 2円で買って 1円抜きしようとしたものの上手くいかず、全株を 1円で手放す結果となった。
この失敗によって、これまでの儲けを全て失い、収支がマイナスに転落。
ただ、整理ポストでの取引中は熱くなっていたのが、損を確定して冷静に戻った記憶が残っている。
最初に大損するまで、私は一つの銘柄に集中して取引するスタイルだったのだけど、この経験の後、私は分散投資するようになった。
その後、現在に至るまでに、私は一度だけ持ち株が上場廃止になったことがある。
それは、消費者金融大手の武富士が 2010年9月に会社更生法適用された後のことで、私は武富士株では損したものの、損失は限定的だった。
ただ、武富士の株を売買していた頃の私は、一つの銘柄を複数単元保有することが多く、武富士での損は 十万円単位。
以後、私は基本的に 1単元だけ保有するスタイルに変更した。
株を始めた頃
私が大学生だった頃、同級生に株をやっている男がいた。
その男は相場師志望であることを公言していて、多分、その影響で私は株に興味を持ち始め、日経新聞の株式欄を熱心に読むようになった。
大学を卒業して就職後、株式投資に関する本を何冊か読み、ある程度の資金を貯めた後で、地場証券に口座を開設して取引開始。
当時はネット証券はなく、担当者に電話して注文を出していた。
私が投資を始めた頃の資金は数十万円で、買うことが出来たのは低位株のみ。
当時、私がよく売買した銘柄の多くは既に市場から姿を消してしまい、今も残っているのは JFE(当時、川鉄)と東芝くらい。
でも、川鉄は日本鋼管との合併で名前が変わり、東芝は東証一部から二部に格下げとなった。
なお、私が株を始める切っ掛けとなった同級生とは、卒業してから会ったことがなく、消息も知らない。
先程、その男の名前を Google検索してみたが、ヒットしないので、おそらく、相場師として有名にはならなかったと思われる。
ただ、この世には無名でも成功している相場師は少なからず存在しているはずなので、彼が相場師として成功していた可能性は皆無ではない。